
Incredibuild Team
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2025年6月16日
複雑な Unity タイトルを開発しているチームなら、誰しも一度はこう感じたことがあるはずです。「ビルドにかかる時間、どうにかならないだろうか」今やそれは大きな生産性の課題となっています。
Unityは柔軟で強力ですが、特に3Dアセット、複雑なシェーダー、大規模なコンテンツパイプラインを含むプロジェクトでは、ビルド処理が思わぬ負担やボトルネックになることがあります。
私たちは長年にわたり、さまざまなジャンルや規模のスタジオと協力し、こうした課題の解決を支援してきました。その中で明らかになった主な課題は以下の通りです:
- 数分から数時間に及ぶビルドプロセス
- URP や HDRP におけるシェーダーコンパイル時間がイテレーションの妨げになる
- IL2CPPビルドやアセットインポートがワークフローを遅らせる
- CIパイプラインがボトルネックになる
これらの遅延はスタジオ全体に悪影響を及ぼします:
- クリエイティブの勢いを損なわせる
- スプリントのスケジュールが伸びる
- 開発者がビルドをプッシュするのをためらうようになる
- QAやテスト、リリース準備が遅くなる
開発者の時間が失われ、チームの速度が低下し、プロジェクトの予測性が損なわれ、スタジオはコストを被ります。
こうした課題を解決するために、Incredibuild は Unity エンジンへのフル対応を実現しました。
Incredibuild + Unity:高速ビルド、コード変更ゼロ
私たちはあらゆる規模・ジャンルのスタジオと協力してきました。その経験からわかっているのは、ビルド時間の改善は簡単でなければならないということです。パイプラインの全面的な書き換えやカスタムスクリプト、複雑なセットアップは不要です。
そこで、IncredibuildにUnityサポートを追加しました。いまや、アイドル状態の CPU コア(オンプレミスでもクラウドでも)を活用してビルドを加速できます。
ゲームコードの変更不要。再設定不要。単純にビルドが高速化。
実際の成果(Unityプロジェクトに基づく)
プロジェクトタイプ | 高速化倍率 | ビルド時間短縮率 |
---|---|---|
URP サンプルプロジェクト | 5.38× | 81% |
MegaCity Metro(Unityショーケース) | 2.54× | 61% |
HDRP サンプルプロジェクト | 1.87× | 47% |
これらのベンチマークは、ローカル環境および CI 環境の両方における標準的な Unity ワークフローと、さまざまなハードウェア構成を反映しています。
技術的な特長
Incredibuildを使えば、Unityチームは以下のことが可能になります:
- IL2CPPやシェーダーのコンパイルタスクを自動で分散
- 一般的なUnityワークフロー全体のビルド処理を高速化
- 既存の CI/CD スタック(Jenkins、GitHub Actions、TeamCity など)をそのまま活用して高速ビルド
- CPU使用率、タスク所要時間、ボトルネックなどを詳細に可視化
- ローカルネットワークおよびクラウドホストマシン間でシームレスにスケール可能
ベンダーロックインなし。ツールやプロセス、CLIワークフローの変更なし。
ビルドの可視化機能を標準搭載
ビルドが遅い理由を理解することが、改善の第一歩です。Incredibuildには以下のような可視化機能が含まれています:
- タスク単位の実行タイムライン
- フェーズ別のリソース使用状況(IL2CPP、シェーダー、インポートなど)
- 待機時間、ボトルネック、その他の遅延
これにより、チームはログを読み解くことなく、リアルなデータに基づいてパイプラインの問題を特定・改善できます。
ビルド可視化機能とトラブルシューティングの詳細はこちら。
イテレーションが良いゲームを生む
高いパフォーマンスを発揮するゲームチームは、素早いフィードバックループが良い開発の鍵だと理解しています。そして、このループが遅くなると、制作全体のリズムが損なわれます:
調整 → ビルド → テスト → 繰り返し
Incredibuildはこのループを短縮し、以下を可能にします:
- バグをより早く発見
- より頻繁にテスト
- プレイテストのフィードバックに迅速対応
これは開発者だけでなく、以下のようなチーム全体のメリットにもつながります:
- QAサイクルの高速化
- より確実なリリース計画
- エンジニアとデザイナー間の連携強化
スプリント内で成果を実感
多くのチームが、わずか数時間以内に劇的なビルド時間の改善を実感しています。
私たちは、個人開発者から大規模スタジオまで、現実的なワークフローにフィットするよう設計しました。
また、製品チームとエンジニアグチームがあなたのビルドパイプラインのボトルネック分析もサポートしています。
現状の仮説を検証したい場合でも、パイプラインを深掘りしたい場合でも、こちらよりぜひご相談ください。営業的な売り込みではなく、一緒に課題解決を目指しています。
Unity ビルドの課題にお悩みのチームの方、ぜひお話を聞かせてください。私たちは問題解決のために力になりたいと考えています。
Incredibuild の技術的な詳細はこちらをご覧ください。
目次
Unity のビルド時間を短縮
Incredibuild でチームの生産性を高め、
イノベーションに集中しましょう。