Incredibuildのアップデートの紹介 (2024年Q1)

どんな開発チーム/組織でもスケールアップには期待と不安がつきまといます。「スケールアップする」ということは規模が拡大すること、つまりユーザーが増え、顧客が増え、収益が増えることを意味しますが、それに伴って問題や課題も大きくなります。このようなチームにはツールによるサポートが必要です。 

特にエンタープライズレベルのチームは、もっと高度なコントロールとオブザーバビリティ(可観測性)を備えたツールと、長時間の(そしてコストのかかる)遅延を避けるために、ビルドで問題が発生したときにいつでもトラブルシューティングができる環境を必要としています。最も重要なのはDevOpsチームがワークロードを大幅に変更することなく、新しいプラットフォームやデータを既存のダッシュボードやシステムに直接統合したいと思っていることです。 

 2024年の始まりにIncredibuildプラットフォームの意欲的なアップデート(Q1アップデート)をお届けできることをうれしく思います。最新バージョンでは、Windows/Linuxに対応した新機能のほか、ビルドや開発サイクルのコントロールとオブザーバビリティが必要なエンタープライズレベルのユーザー向けツール群も追加されています。 

 Q1アップデートの新機能は?

今回アップデートは、ビルド、ダッシュボード、ワークフローのレベルを問わず、DevOpsチームや開発チームのオブザーバビリティ向上を目的としています。次のようなさまざまな機能が追加されました。 

  • エンタープライズレベルの情報を取得するためのダッシュボード
    ビルドによって開発サイクルの短縮、イテレーション回数の増加、バグの迅速な発見などに役立つさまざまなデータが生成されます。新しいダッシュボードがこれらのデータを可視化します。ログを手作業で精査する代わりに、GUIベースのダッシュボードとビルドレポートでビルドの傾向など重要なインサイトを素早く取得することができます。
  • ビルド制御APIの強化:
    もう接続の構成に悩んだり、異なるツールのリンクに手間取ることはありません。新しいAPIを使用してIncredibuildを既存のデータやオブザーバビリティシステムに直接統合して自動で処理できます。システム、コード、開発プロセスをいじることなく、個別のレポートをスキップしてもIncredibuildのパワーを最大限に活用できます。また、Prometheusとも統合されました。REST APIを使用している場合は、すでにビルドレベルの分析を実行できますが、Prometheusと組み合わせることでグリッド/ビルドグループレベルの指標を追加できます。
  • Active Directoryのサポート:
    エンタープライズ規模のチームでは、大きな変更はあまり歓迎されません。それは変更が簡単ではないこともありますが、長年にわたって調整されてきたプロセスがあることも理由です。しかし今回のような変更なら大歓迎のはず。Microsoft Active DirectoryをサポートしたことでIncredibuildプラットフォームを思い通り使えるようになりました。チームの業務に影響を与えることなく、自社のポリシー、ユーザー、オブジェクトを簡単に設定し、自動化することできます。

さらに、オペレーティングシステム、メソッド、ツールに関係なく、より優れたパフォーマンスを提供するためにプラットフォームの一部を更新しました。 

その他の新機能 

  •  for Windows v10.7:
    Active Directoryのサポート、新しい可視化ツール、およびヒット/ミス機能の強化やビルドファイルの自動生成機能などのビルドキャッシュのアップデートが追加されました。また、新しいダッシュボードと集約型のワークロードページも追加されています。 
  • for Linux v4.1:
    Active Directoryのサポートと新しい可視化機能が追加されました。 

エンタープライズ開発を高速化

2024年はチームのスピードとビルド管理能力を完全に解き放つ1年になるかもしれません。Q1アップデートの詳細を確認して、今すぐIncredibuildをアップグレードしましょう。新しいオブザーバビリティ機能とコントロール機能をぜひご活用ください!