テスト時間が90%短縮し、ビルドプロセス全体の高速化とデリバリーの大幅改善に成功
Retalixについて
Retalix は、アメリカの超大手NCR社の子会社で、小売業者や卸売業者、流通業者向けに、運用管理ツール、サプライチェーン、輸送管理および倉庫管理のアプリケーションソフトウェアを提供しています。
Incredibuildとのプロジェクトが完了した後、2013年にNCRグループに6億5,000万ドルで買収されました。(詳しくはこちら)
Retalix社は、実店舗、モバイルコマース、オンライン店舗システムのデプロイや管理を統合・合理化するパッケージソフト「Retalix 10 Store and Sales Channel」を提供しており、小売店はそれぞれの業種ごとに統合する手間から解放することができるようになります。
その結果、より柔軟に、短時間で市場に届けることができるようになり、集中管理によるモニターやコントロールが可能になります。
Retalix社の次世代POS (販売時点情報管理) システムはハードウェアに依存しないため、さまざまなプラットフォームや周辺機器に幅広く導入できます。
また、ソリューションは小売の現場だけではなく、店舗や在庫管理アプリとも連携されています。
課題
POSで強固で拡張可能なプラットフォームを開発するには、ソフトウェアのテストサイクルを常に更新し、個々の開発からシステム全体のプロセスまで十分に効率的なテストを行い、高品質で素早いリリースを行う必要があります。
Retalix社は、ソフトウェア開発とテスト実行で大量のリソースを消費するという問題に直面していました。30,000に及ぶユニットテストをサイクルごとに実行する場合、プラットフォームにはよりスケーラブルな拡張性能が求められます。イテレーションごとに最新のバージョンが必要となり、バージョンの更新中はテストの修正がコミットされるまで他の作業を開始することができません。
ビルドサイクルを短縮する必要に迫られていたRetalix社が着手したのが、継続的インテグレーションのシステムテストの最適化です。各システムテストのプロセスは、環境のセットアップ、仮想マシンの準備で構成されます。最初の最適化と新しいハードウェアの導入後は1日に3回実行されており、約2時間半(場合によっては最大4時間)を費やしていました。
「Incredibuildにより、リリースサイクルを2時間から驚異の12分に大幅に短縮し、1日に膨大な数のビルドを実行できるようになりました。」
Alon Gilat
Retalix リリースマネージャー
Incredibuildの導入
IncrediBuildをインストールすると開発者はネットワーク上のすべてのコアを利用できるため、Retalix社では自分のマシンからユニットテストを開始できるようになりました。現在30,000のユニットは、同時に処理が可能となりました。
開発者の日常業務は劇的に変わりました。
最適化されたハードウェアやインフラ改善により、Icredibuildのソリューションは、開発者1人あたりの単体テストの実行時間を2時間から12分に短縮することに成功しました。全体的なデバッグが約50〜70分かかっていたのに対し、RealtixはIncredibuild導入後、わずか10分に短縮することにも成功。 そして、統合テストは50分から驚きの1分程度に短縮されました。
テストサイクルの加速化により各開発者のパフォーマンスも向上し、
テストサイクル時間を最大90%短縮することにより、ビルドプロセスを短縮するだけではなく、毎日より多くのテストを行うことで配信技術の大幅な改善ももたらしました。
さらに、Retalix社はソフトウェア配信プロセスの早い段階でバグを見つけて防止することに成功しました。
さらに、Incredibuildを使用すると、開発者はコードをリポジトリにコミットする前に、ユニットテスト実行できます。 こういったすべての高速化により、業務効率が飛躍的に改善しました。
Incredibuild時間
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30,000 ユニットテスト
12 mins2 hours -
CIでの結合テスト
1.3 mins50 mins -
デバッグ版のビルド時間
10 mins70 mins