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CyberConnect2

サイバーコネクトツーがビルド時間の削減分をイノベーションに投入できた理由。

サイバーコネクトツーについて  

サイバーコネクトツーは『.hack』シリーズ、『NARUTO-ナルト-疾風伝 ナルティメットストーム』シリーズ、『ドラゴンボール Z KAKAROT』、『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』などの開発で知られる日本を拠点とするゲーム開発スタジオです。

ゲームの受託開発にとどまらず、2021 年には自社パブリッシングタイトル第 1 弾となる『戦場のフーガ』を複数プラットフォーム向けに全世界同時リリースし、その続編『戦場のフーガ 2』を2023 年 5 月にリリースしています。

11 種類のインストーラー パッケージ

サイバーコネクトツーは、その業務と開発の性質上さまざまなプラットフォーム向けのゲームやメディアをビルドしています。同社では毎日 11 種類のインストーラー パッケージをビルドしており、以前にビルドされていないエンジンをビルドするのに平均 2 時間かかっていました。これを合計すると新規のビルドが必要になるたびにパッケージ 1 セットあたり約 1 〜 2 日かかることになります。同社の生産量と納期を考えると、長いビルド時間がスケールアップやイテレーションを邪魔していることは明白でした。

「Incredibuild 10 へのアップグレードは素晴らしいものでした。ヘルパーのライセンスが分離しているので、コア数の多い Threadripper PC を 1 台導入してヘルパーのライセンスをその 1 台に集約しています」

樫野正雄

開発支援課マネージャー

Incredibuild で柔軟なコアの割り当てとクラウド上のパワーを獲得

サイバーコネクトツーはビルド時間を短縮し、ピーク時の演算能力を確保するために Incredibuild 10 にアップグレードしました。開発チームはまず、既存の演算能力を活用できるように柔軟な割り当てモデルを作成しました。開発支援課マネジャーの樫野正雄氏は「ヘルパー ライセンスを分離できるようになったため、ライセンスをコア数の多い Threadripper PC に集約して必要なチームに割り当てることができるようになった」と述べています。

また新たに導入した Incredibuild Cloud によってピーク時でも十分な演算能力をまかなえるようになりました。Incredibuild Cloud を使えば大量のコアが急に必要になった場合でも、AWS 環境で簡単にインスタンスを立ち上げることができます。同社のグローバル チームは勤務地に関係なく必要なときに必要な演算能力を手に入れることができたのです。

「Incredibuild Cloud を使えば、予期せず大量のコアが必要になった場合でも AWS 上で簡単にインスタンスを立ち上げることができます。また日本からモントリオール スタジオをリモートでサポートするのも簡単です」

樫野正雄

開発支援課マネージャー

まとめ

Incredibuild 10 と Incredibuild Cloud により、サイバーコネクトツーは開発環境の大幅な改善に成功しました。より多くの演算能力を使えるようになったことで 1 ~ 2 日かかっていたビルド時間が 1 ~ 2 時間に短縮しました。さらに AWS スポット インスタンスのオーケストレーション、動的なサイジング、ビルド完了時の自動スピンアップ / ダウンが可能になったことで、クラウド コストの削減とスループットの向上を実現することができました。

*CyberConnect2は、2023 年 7 月にMontreal Studioを閉鎖すると発表しました

ビルド時間
1 - 2 日Incredibuild なし
1 - 2 時間Incredibuild あり